水泳部に入部早々、廃部の危機!
どう乗り越える?

幼いころから水泳をしていたので、中学時代は水泳部へ。しかし、いざ入部してみると部員はわずか4人。入部早々、「来年部員が10人いなければ廃部」と宣告されたんです。そこで思い付いたことは「あ、リクルートすればいいんだ」。近隣小学校の6年生の教室に水泳部の宣伝に行くことにしました。
その結果、翌年の部員数は16人!廃部の危機を免れたどころか、中3のときは岡山県大会で団体3位になるほどのチームになりました。
また、当時「ウォーターボーイズ」という男子シンクロのドラマが流行っていたので、「俺たちもウォーターボーイズをやろう!」と、またしても各クラスを巡って人集めをして実現させたこともいい思い出です。
ちなみに、「ウォ―ターボーイズ」では告白シーンがあるのですが、それもやってみようと思いました。会場で告白すると振られた時につらすぎるので、パフォーマンスが終わった後に好きな子を呼び出して告白するも、見事に撃沈しました(笑)。
ムキムキになりすぎて国体出場を逃す!?
筋肉になやまされた高校時代

進学した高校には水泳部がなかったので、中学時代同様、人を集めて水泳同好会を作りました。高校時代はジュニアオリンピックに出場したり、国体の強化選手にも選ばれたりと好調でした。その傍ら、ジャッキー・チェンが大好きで、筋トレをめちゃめちゃしてたんです。体はみるみるムキムキに。しかし、こんなに体を鍛えているのに、なぜか水泳の成績が伸びない……。
その理由はなぜかというと、水泳は体脂肪率が10%を超えなければ体が水に浮かないのですが、当時の僕の体脂肪率は4%。ムキムキの体は水の抵抗も半端ない……!結果、国体の出場を逃してしまいました。そりゃもう、めちゃめちゃ悔しかったです。筋肉に悩まされた高校時代でしたね(笑)。
将来の夢はアル?ナシ?
アレルギー持ちだったため、
一時は薬剤師を目指した

学生時代は薬剤師もいいかなと考えていました。
というのも、僕自身アレルギー持ちで水泳をやりながら喘息に悩まされていたので、それを解決したいなと思っていたことがきっかけでした。
しかし、アレルギーの原因を調べてみると、空気の悪さが主な原因だったのです。そこで大学では、アレルギーが出にくい環境作りに取り組もうと、街づくりの分野を専攻することにしました。
ちなみに、高校時代の同級生たちは頭が良く、医者や公務員を目指していたんです。一方、僕はテストで311人中309位で勉強は壊滅的。頭の良い同級生たちと同じフィールドで戦っても勝てないなと思い、将来は民間企業で働こうと考えるようになりました。
職場選びの基準は
「男くさい職場は嫌だ!」

大学時代、街づくりの分野を専攻していたのでゼネコンのインターンシップに行ってみたのですが、そこで感じたことは「めっちゃ男くさそう」。将来のパートナーも見つけたいし、女性比率が高いところがいいなという安直な理由で就職先を探しました(笑)。
新卒で入社したのはパナソニック。当時、パナソニックは環境対策の最前線を走っており、攻めた事業内容に惹かれました。そして何より、可愛い子が多かったというのも本音です(笑)。
ここが人生ハイライト
「死んだ魚の目」状態からDJにハマり、
営業成績も188%アップ!

パナソニックに入社後は溶接システム部門に営業として配属されたのですが、当時の上司からは「営業は戦争だ」。「戦争ちゃうわ!」と思いながらも、プレッシャーで胃がキリキリする日々を過ごしていました。
そんななか、あるとき友人が「お前死んだ魚みたいな目をしてるな」と、気分転換にクラブに連れて行ってくれたんです。そしたら、発散してもう超スッキリ(笑)。特にDJの体験があまりに楽しすぎて、平日仕事、休日DJという日々を送るようになりました。単純な性格なんです(笑)。
年間70回ほどDJをしてお客さんも毎週増加。DJの調子が良くなると、それに乗じて営業成績も伸び、なんと前年比186%の売り上げを達成しました。
このタイミングで異動したほうがいいなと、次は自動車メーカー営業部門を希望。そこで担当になったのは、自動車に搭載するサウンドシステムの営業でした。自分の好きな音楽に関係する商品だったので熱が入り、これまた売れる売れる。
趣味で大好きなDJを続けながら仕事でも音楽に関われることは、本当に面白かったですね。
「良いチームを作ると勝てる」
中学時代の原体験が今の仕事に

営業の仕事は順調でしたが、AIの進化を受け「営業の仕事はそのうちAIにとられる」と予測して起業を決意しました。
現在は、「世界No.1の挑戦インフラを創る」をビジョンに掲げ、AIをフルに活用した新規事業の伴走支援を行っています。新規事業を作る瞬間は誰しも目の色が変わるもの。そこに面白さを感じ、人をエンパワーメントする(働く人の能力や意欲を向上させる)仕事をしようとTIMEWELLを立ち上げました。
TIMEWELLでは、挑戦の壁を取り除くために、AIとコミュニティの力を掛け合わせてサービスを提供しています。特に良いコミュニティがあると「あいつもやるから俺もやる」というやる気が引き出されるものです。「良いチームを作ると勝てる」という中学時代の原体験があるからこそ、コミュニティ作りに力を入れています。
目の色が変わる体験をしたい!

僕の人生を一言で表すならば「人生はフェスだ!!」
実は僕、大学3年生のときに4tトラックにひかれて死にかけているんです。
もしあと数センチ打ち所が悪ければ、内臓が破裂して確実に死んでいたそうです。だから、今は人生のラッキータイム。
僕はラッキーなことに生かされているので、自分自身も目の色が変わる体験をしたいし、目の色が変わる体験をする人を増やしたい。そう思っています。
若いうちに世界を回ろう。そして、興味がないものこそ試してみよう。
僕はフェスが好きすぎて30ヶ国ほど回ったのですが、それによって視野が広がり、自分の戦闘力が上がりました。
好きなことにしか触れないと、それ以外の可能性が閉ざされてしまいます。
興味がないと思っていたもののなかに、実は自分の新たな可能性が潜んでいるかもしれない。
特にインターネットは、気付いたら自分好みのコンテンツしか表示されなくなっているもの。エコーチャンバーから積極的に逃げよう。