部活も勉強も学校行事も、どれも
「やるなら本気」だった学生時代

中学では吹奏楽部で打楽器を担当していました。ドラムやシンバル、マリンバ、何でも叩くポジションで、ちょっとでも失敗するとすごく目立つ。でもそのプレッシャーがむしろ心地よくて、緊張感の中で音を合わせていくのが好きでした。
高校では、合唱コンクールも体育祭も、全部全力。なんで1位を目指さないの?って思っちゃうタイプで、みんなに作戦を立てて勝ちに行こうって声かけたりしてました(笑)。運動は正直苦手だったけど、「どうやったら勝てるか」を考えるのが好きだったんです。そんなふうに、どの場面でも“自分なりの全力”を出すのが当たり前だった高校時代でした。
将来の夢はアル?ナシ?
周りの期待に応えたい。
でも最後は「自分の判断」で

小さいころから「これになりたい!」って夢は正直なかったです。良い大学に行って、良い就職をしてっていう時代だったので、そこに乗る教育を受けていたなと思っていました。一人っ子だったこともあって、「親に喜んでもらいたい」って気持ちはずっと強く持っていました。
ただその一方で、最後にどうするかを決めるときは、自分の中の感覚を信じるタイプでした。たとえば大学受験も、親は「こういうところに行ったらいいんじゃない?」ってアドバイスをくれていて、それは参考にしつつも、嫌なことはできない性格なので、最後は自分に合いそうだと思うところを選びました。
挑戦のために飛び出しても、戻れる場所はある

中学・高校時代を思い出すと、「もっと無鉄砲にチャレンジしてもよかったな」と思うことがあります。昔の私は、“失敗したくない”という気持ちが強くて、自分で勝手に限界を決めてしまっていたことも多かった。
でも今ならわかります。挑戦って、“全部手放して進まなきゃいけない”ものじゃないって。人によってタイプがあるんだと思います。たとえば私は、安心できる場所がある状態のほうが、大胆な一歩を踏み出せるタイプでした。
だから今の高校生にも伝えたい。「戻れる場所」はちゃんとあるし、むしろそれがあるからこそ、怖いけど前に進める。やりたいことがあるなら、やれるときに動いたほうがいい。うまくいかなくても、それが終わりじゃないし、またスタートに戻ってもいいんだよって。
アイデアが形になり、
多くの人に届く喜び
大学卒業後、新卒で入ったのは三菱電機でした。配属されたのは、なんと宇宙事業部。国文学を学んでいた私にとっては完全に未知の世界で、官公庁向けの人工衛星の営業という、とてつもなくスケールの大きな仕事をしていました。
だけど、そのスケールの大きさゆえに、「自分で動かしている」という実感が持てなかった。誰かの指示の下で、決められたことを淡々とこなす日々に、だんだんと“物足りなさ”が募っていきました。
「もっと自分で企画して、動かして、成果を出すような仕事がしたい」。そう思って転職し、オリエンタルランドへ。そこでは商品開発部に配属され、あのポップコーンバケットなどの開発にも関わらせてもらいました。自分のアイデアが形になり、多くの人に届く喜びを毎日感じていました。
だけど同時に、「このままこの働き方で生きていくのかな?」という問いも、心のどこかに残っていたんです。
ここが人生ハイライト
人生の流れを変えた
「このままで本当にいいのか?」

オリエンタルランドでの仕事は順調でした。評価もされていたし、仕事自体もやりがいはあった。でも、ふとした瞬間に湧き上がった「このままで、本当にいいの?」という疑問が、私の心をざわつかせました。
その問いを無視せずに、ちゃんと向き合ってみた。すると、「この道の延長線上に、自分が描きたい未来はない」と気づいてしまったんです。
それはすごく怖いことでした。だって、今の生活を手放して、次がうまくいく保証なんてどこにもない。でも私は、「誰かの期待に応える人生じゃなくて、自分が納得できる人生を選びたい」と思って、退職という選択をしました。
あのとき、自分の心の声にちゃんと耳を傾けたこと。それが、私の人生を大きく変えるターニングポイントになったと思っています。
今の働き方だからこそ、
やりたいことが叶う
会社員時代、大きなプロジェクトに関われた経験は本当に貴重でした。あの規模の仕事は、やっぱり企業の中にいないとできない。だから後悔は全くありません。
でも今、自分で事業をしてみてわかるのは、「自分で時間やリソースの配分を決められる自由さ」ってものすごく大きいということ。
たとえば昔なら、「この仕事を始めたら他は全部ストップ」という感覚だったけど、今はチームにお願いしたり、柔軟に動けるようになって、何かを“手放さずに続けられる”ようになりました。
何かを選ぶ=何かを捨てる、じゃない。そうやって、自分のやりたいことを全部諦めずに向き合えるのが、今の働き方の魅力です。
他の誰かの幸せを作る

私が起業して始めたのは、女性向けの投資スクールです。なぜそれをやっているかというと、当時の私が「こんな場所があったらよかったのに」と思ったから。
投資って、どこか“お金儲け”のためだけに思われがちだけど、実は「自分の人生の選択肢を増やす」ためのものだと思っています。お金の不安を少しでも減らせたら、やってみたいことに挑戦するハードルも下がる。仕事を楽しみながら、将来のことも考える。そんな風に“地に足ついた夢”を持つために、必要なスキルなんです。
「自分の人生をもっと自由にしたい」と思った過去の私が、今の私の原点。だから、同じような悩みを抱える人に、このサービスを届けたいと思って日々活動しています。
自分で選択していくときに、迷っても大丈夫。
でも“やりたい”って気持ちは、きっといつかで形にしたくなるもの。
だからこそ、やろうと思ったとき後回しにせず、今の気持ちを大切にしてみて!