親に言われるがまま過ごすつまらない学生時代だった

中学・高校時代は、ごくごく真面目に大人しく勉強をしている学生でした。スポーツは嫌いではありませんでしたが、喘息持ちで体が弱かったため、部活動にはついていけず……。
習い事で書道とバイオリンをしていましたが、親に言われるがままやっていただけ。自分から様々な情報に触れることもなく、親が決めた範囲内で過ごす、つまらない学生生活だったと思います。
しかし、そんな日常も、当時は「これが当たり前」と思っていましたね。
将来の夢はアル?ナシ?
ナシ!
大学に入ってから決めればよいと思っていた

将来のことは大学に入ってから決めれば良いと思っていたので、中学・高校時代は特に夢がなかったし、そのことに対して焦りもありませんでした。
ただ、クラスのなかでは「成績トップの人よりも教え方が上手い」とよく言われていたので、「人に教えること」に対して漠然と興味を持っていました。
ちなみに、大学時代はアルバイト先の塾で表彰されたことも。好きかどうかは別として、「自分は人に教えることが得意なのかもしれない」と意識し始めました。
受験に失敗……
浪人したのに「おめでとう」?!

高校時代は英語と数学の点数が良く、模試ではランキングに入ることもあったので、理系大学を目指していました。しかし、物理・化学の勉強量の少なさで大学受験は失敗。浪人することに……。
受験失敗に落ち込むなか、予備校の先生が放った衝撃の一言がこちら。
「おめでとうございます!あなた方は浪人をしてまで自分がやりたいことを目指せる、恵まれた人たちです!」
ストレートに進むことだけが成功ではないのだと、価値観が180度変わりました。
浪人中は国語の成績が伸び、進路選択の視野も広がったことで文転(高校で理系コースを選んだ学生が、大学で文系学部を受験すること)を決意。改めて自分が行きたい大学を決め直したとき、初めて自我が芽生えました。
Webサイト制作に熱中する大学時代。
将来の結婚相手にも出会う

大学は横浜国立大学に進学し、当時新設された教育人間科学部 マルチメディア文化課程を選択。大学時代はプログラミングやWebサイト制作に熱中していました。
特に思い出に残っているのは、学内でつながりを作るためにコンテンツを設置したこと。最終的には、そのネットワークで知り合った方と結婚しました!
大学時代のアルバイトは、大手予備校のスタッフ、個別指導塾の塾講師、Web制作会社のアルバイトなど。ただ、時給を理由とせずに、もっと様々なアルバイトをしておけばよかったと後悔しています……。
手に職を目指し、
システムエンジニア職に就く

働き始めたのは22歳。ファーストキャリアはシステムエンジニアでした。
両親がそれぞれ手に職を持って働いていたので、自分も手に職を付けたいと考えていました。ですので、興味と世の中のニーズがマッチしたシステムエンジニアを目標に定め、大学入学当初から計画的に資格試験の勉強を行っていましたね。
ただ、専攻と無関係な職種だったので、研修がしっかりしている大手企業を選びました。
ここが人生ハイライト
ゲームで学ぶ社内研修に衝撃!
今の自分につながるきっかけに

初めて入社した会社では、エンジニアとしてのスキルを身に付けられたことはもちろんですが、社内での研修に感銘を受けました。
それは、ゲームで取引の仕組みやビジネスの考え方を学ぶものでした。一方的に教えられる学びではなく、自分で考えながら体験していくことで、正解のないテーマに対して自分で意思決定をする力を鍛えられました。ゲームなら思う存分失敗できる良さもありました。
自我のない学生時代を過ごしたからこそ、余計に自分で考える力を培うゲームが心に響いたのかもしれません。
学生時代に「人に教えること」が得意だったことも影響し、次第にワークショップデザインやファシリテーション(進行役)に興味を持つように。今振り返ると、このときの体験が今の仕事に結びつくきっかけになったと思います。
経験の掛け合わせで、
自分にしかない強みが爆誕!

これまで転職を経ながら、自分が活躍できる場所を模索してきました。
現在は企業で人事をしており、社員向けのレクリエーションや研修、ワークショップなどを開催しています。
その傍ら、副業としてスキルマーケットサイトにてエンジニアの技術的な課題やキャリアについての相談対応をしています(ちなみに、上位1%のメンターに付与される称号をもらっています!)。
また、プログラミングスクールで受講生のメンターとしても活動。「人に教えること」×「エンジニアスキル」を掛け合わせて活動しています。
自分の得意なこと・興味のあること・職種の市場価値など、さまざまな視点から着手してきた経験により、自分にしかできないことができている今、とても面白いですね!
失敗も成功も面白くなる!

人生の面白さは、自分で決めて挑戦することから始まると思います。自分で決めたものは、失敗したらめちゃくちゃ悔しいし、成功したらその分思い切り嬉しい。失敗は避けたいと思う人も多いかもしれませんが、他人を軸に生きていたら、そんな悔しさや喜びは得られません。
社会人はなおさら、自分が稼いだお金をどう使うか、何をチャンスと捉えて挑戦するかもすべて自己決定していける楽しさがあります。
今は私が学生だった頃よりも情報が得やすい時代。選択肢も多いからこそ、自分の軸を作り、自分で決める力が大切になるのではないでしょうか。
私はボーイスカウトのモットーでもある「そなえよつねに」という言葉を大事にしています。
キャリアの面でも、スキルは一朝一夕で身につくものではありません。そのためには将来的に役に立つかは分からなかったとしても、興味を持ったものは少しでも取り組んでいます。今やっていることが、きっと未来の自分の力となるはずです!